東京パラリンピックをめざして

東京パラリンピックへの代表権の獲得状況

  • 東京パラリンピック卓球競技において、現時点において参加資格を獲得している選手は以下のとおりである。www.nikkansports.com/olympic/paralympic/news/202007020000211.html
    1. クラス11(知的女子)古川佳奈美(初)
    2. クラス11(知的男子)浅野俊(初)
    3. クラス11(知的男子)竹守彪(リオ大会出場)
    4. クラス9(立位男子) 岩渕幸洋(リオ大会出場)
    5. クラス7(立位男子) 八木克勝(初)
  • 知的障がいクラス(11)は比較的新しいクラスであるが、日本が世界ランキングでも上位選手を多く輩出しているクラスである。日本からはこれまでアテネ大会で男子の竹田隆選手、とロンドン大会で男子の木下佑輝選手、リオ大会では女子の伊藤愼紀選手と男子の竹守彪選手が出場している。東京パラリンピックにおいては、少なくとも二人、できれば三人出場権を獲得することが連盟の目標だった。この目標を達成できたのは大きな成果といえる。パラ卓球全体で11のクラスがあるわけで、男女の個人戦と団体戦合わせて29の種目で29個の金メダルを争う。パラ卓球全体に割り当てられた参加枠は280(男子174、女子106)あるが、これを11のクラスに配分するため、たとえばクラス11(知的部門)の場合だと、世界中で男子12名、女子8名の出場枠しかない。今回は世界ランキングで女子は上位6名、男子は上位7名に参加資格が与えられた。女子では世界ランク5位の古川佳奈美選手、男子では竹守彪選手が世界ランク7位(8位は加藤耕也選手)で最後の代表権を獲得することができた。ランキング以外では、若手の浅野選手が2019年のアジア選手権で国際大会に初参加・初優勝を果たしてアジア代表の参加枠を獲得しており、伸び盛りでメダルの可能性も高い選手として期待されている。           
  • 加藤選手と伊藤選手の東京パラへの可能性:東京パラリンピックの卓球競技の参加枠は、男子が3枠、女子が2枠残されている。6月の世界予選大会で優勝者に男女それぞれ1枠が与えられ、残りの男子2枠、女子1枠が、推薦枠とされている。今回開催国である日本にはパラ卓球競技において4つの推薦枠が与えられており、上記の5人に加えて、少なくともあと4人の代表選手がパラリンピックに参加できることになる。他のクラスでは世界ランキング上位の有力候補が少ない中で、知的クラス(11)においては、男子の加藤選手が世界ランキングの8位(次点)、女子の伊藤選手も世界ランク8位(次々点)につけており、世界予選での優勝あるいは推薦枠によって参加資格を獲得する可能性が十分に残されている。加藤選手・伊藤選手は共にこれまで知的パラ卓球の中心選手として活躍し、みんなを引っ張ってきたロールモデル的な存在である。是非とも東京パラリンピックへの代表切符を獲得して、そのパラアスリートとしてガンバる姿をみんなに見せて欲しいと願っている。