Ping Pong for children in Myanmar/ミャンマーの子供たちにピンポン

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2月1日の軍部のクーデターにより、アウン・サン・スー・チーさんや国政選挙で大勝したNLD(国民民主連盟)幹部は囚われの身となり、政権をミャンマー国軍に奪われている。ミャンマー市民は歴史を逆行する悪夢のような国軍の暴挙に憤り、生命を賭けて、自由と民主主義にもとづく政治と暮らしを取り戻そうと立ち上がっている。ガンジーのように平和的な運動を続けていた市民らに対して、ミャンマー国軍は銃を向け、毎日のように犠牲者が増えている事態となっている。市民の中からも、国軍と戦うための自衛組織をつくる動きがあり、長い間、最大民族であるビルマ族の支配に対抗してミャンマー国軍と闘ってきた少数民族の組織とも協力関係が生まれている。

コロナ禍に見舞われて、巣ごもり状態にあった市民がデモ行進に参加して街に出る。市民の多くは、国軍の弾圧から逃れるために、要所にバリケードを築き、家に引きこもっている。コロナどころではない状況とあって、コロナ対策も滞っている。

私が活動を続けていたAye Myittar障がい児センターは、どんな状況だろうと心配していた。センター長のHtay Lwinさんから連絡をもらい、みんな無事だということがわかった。思いがけないことに、Htay Lwinさんから、「卓球をつづけているよ」というお話があり、二人の身体障がいのある男の子が卓球を楽しんでいる動画を送ってきてくれた。軍事クーデターやコロナ禍の中で、少しでも運動を楽しんでもらえていることが、嬉しい。日常の何気ない自由で平和な運動。そんな過ごし方を大事にする気持ちが、国家のあるべき姿を問い、良い方向に向かうようなエネルギーになるといいな。

市民の願いがかなえられ、いっときも早く平和が戻ることを信じて。ピンポン。

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