日: 2021-08-12
コロナ陽性人間 二日目 保健所からの連絡待ち
調子は変わらない。これまで2週間以内に会った人たちには全員連絡して、みんな何の症状もでていないことを確かめた。PCR検査をしている人、二回目のワクチン接種を済ませた人もいる。濃厚接触者の基準に合う人もいないようだ。
保健所からの連絡はない。
喉の調子は変わらない。久しぶりに音楽を聴いて、歌を口ずさんでみた。かなり咳が出る。
のど用のドロップをなめたり、のどスプレーを何度も喉の奥にかけているが、状態に変化はない。
テレビを見ると、重症化したケースの話が頻繁に出て、医療崩壊を叫んでいる。
自宅療養といっても、薬さえないのでは、単に自宅待機と同じ。療養とはいえない。
12時30分、知人の医者に家族が連絡してくれて、保険証を送信する。
親切な女医さんが、電話でリモート診断をしてくれ、薬を送ってくれるという。これほどありがたいことがあろうか。「リモートの薬」は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のようにお釈迦さまの差し出した救いのようだ。でも、この救いの糸は、おそらく何百何千のCorona患者の重みには耐えきれないものなのだろう。医療逼迫…
午後5時56分。薬局から電話があった。住所の確認と、ドアの前に薬を置くが、その時に、配達人と顔を合わせることもできないという説明。明日の何時になるかはわからないとのこと。
保健所からの連絡は今日もなかった。医療崩壊の前に、行政の方に崩壊のサインが出ているようだ。