1983‐2025 40年のたゆまぬ夢と友情

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8年ぶりのペルー訪問。2017年にペルーナショナルチームのコーチとしてパンアメリカン大会とボリバル大会に参加して以来、久びさのトレーニング場です。現在の卓球連盟のMagali Montes会長は、40年前に私がコーチした時の南米ジュニアチャンピオンチームの主力選手でした。8年前に指導した選手や今年の岡山ー広島合宿に参加した選手も練習していて、うれしい再会でした。これから9月上旬までペルー国内を巡回指導します。22歳で青年海外協力隊に参加して、初めての海外経験がこのペルー卓球連盟のコーチとしての活動でした。それから40年、こうしてまた当時の仲間たちと共に指導に携わることができるしあわせと巡り合わせに感謝です。

わたしが1983年にペルーに協力隊で赴任して以来、わたしの卓球ばかりでなく、人生の友として、共に歩んできたのが、ワルター・ナタンでした。ワルターはペルー卓球界の第一人者であり、長年にわたりペルー卓球チームのキャプテン・エースとしてみんなを思いやり、リードする存在でした。わたしよりも2才若いのですが、お互いをリスペクトし、励まし合い、夢に挑戦するパートナーでした。わたしの個人的な夢だった∪Sオープン大会への参加も、ワルターのおかげで、二人でペルーチームを組んで成し遂げることができました。憧れの江加良選手と試合できたのも、クラブチーム大会で優勝できたのも、ワルターとのタッグがあったからこそでした。ワルターは、その後も、ペルー選手らのバタフライ卓球道場への参加などペルー卓球の国際化への道を開き、多大な貢献をしています。

そんなワルターがALS(筋萎縮性側索硬化症:手足・のど・ 舌の筋肉や呼吸に必要な 筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気)という難病に罹っていると、本人からきかされたのは、2013年にニューヨークで再会したときでした。「5年と命が続かない可能性がある」と話すワルターに、わたしは声にする言葉をみつけることができませんでした。以来、治療法のないALSとの闘いを続けながら、懸命に生きているワルターに会うことが、ペルー訪問のいちばんの目的になっています。

ペルー卓球界でもっとも尊敬され、敬愛されている存在ともいえるワルターへのペルー卓球協会からの感謝を込めた表彰が行われることになりました。そのワルターとともに、これまでのペルーの卓球界とそこに集う仲間たちとの友情や交流活動にたいして、わたしもペルー卓球連盟より感謝の盾を授与されることとなりました。

その感謝の盾を手渡すペルー卓球連盟の会長は、1983年から85年にわたって、わたしがコーチとして指導していたマガリ・モンテスさんです。Impactando Vidasという世界でもっともスケールが大きくイノべーティブな卓球普及プログラムを開発・運営しているモニカ・リヤウさんからも感謝の盾を授与されました。モニカさんもわたしのコーチ時代の南米ジュニアチャンピオンであり、マガリさんと組んだダブルスやチーム戦でも常勝していたペルー卓球界のレジェンドです。

こうして40年来の仲間が、成長し、再び、感謝の思いをこめて、一堂に会する。そしてその歴史と未来を若い選手たちにつないでいく。そのような瞬間と空間にわたしの人生がめぐりあえたことに感謝します。

Together with Walter Nathan, my most respected brother of table tennis and life, we received a plaque of appreciation from the President of Peruvian Table Tennis Federation, Magali Montes, and the founder of Impactando Vidas Monica Liyau, for our long time efforts in developing this sport in Peru. It was a monent of great honor and pleasure for Walter san and myself with a sincere wish that our sporting spirits in life will be of use and serve good examples for those new and young generations of table tennis lovers in Peru. Viva Ping Pong Peru!!

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