伊藤まき選手(お母さん、お父さん、小野千代さん)東京パラリンピック出場権獲得おめでとう!
昨日、招待枠(バイパルタイト/bipartite slots)による東京パラリンピック卓球競技の最後の出場者が確定し、その発表があった。 クラス11(知的障がい者部門)の女子の最後の1枠に選出されたのが、日本の伊藤まき選手である。当該クラスは東京パラリンピックにおいて許された参加者数が全部で8人という狭き門になっており、日本からは世界ランク5位の古川佳奈美選手がすでに参加を確定していた。世界ランク8位で惜しくも選外となっていた伊藤まき選手は、先にスロベニアで行われた東京パラ世界予選会で、第一シードとして参加したが、優勝したフランスの選手と準優勝したトルコの選手に接戦で敗れて、招待枠の最後の1枠にのぞみをつないでいた。世界ランク7位のインドネシアの選手はクラス分けが確定していないため、世界ランク8位の伊藤まき選手が、もっとも招待枠に近い選手と目されてはいたが、二人目の日本人選手を招待枠に選出するかどうかは予断を許さない状況だった。伊藤まき選手は、日本で知的障がい者卓球の全国大会が始まった1998年から2020年までの23回、毎回参加を成し遂げ、1999年に初優勝して以来、2019年に実に11回目の優勝を果たしている。日本知的障がい者卓球界のレジェンド的な存在である。他の選手に比べても障がいの軽くない伊藤選手の編み出した卓球スタイルは、彼女独自のものであり、ユニークでクリエイティブなものである。彼女の20年もの長期にわたる国際的な活躍は、特にお母さんの献身的なマネージングと家族・コーチの支えがあってこそのたまものである。現在は、このブログでも紹介した、小野千代コーチの指導を受けており、これから東京パラリンピックに向けて、みんなでチームまきちゃんとなって、全力ダッシュして、念願のメダルを獲得するに違いないと信じている。
今回の招待枠では、肢体不自由のクラス7の井上選手とクラス2の南選手も出場権を獲得しており、活躍を祈念したい。おめでとうございます。



